胆のう結石症(胆石症)・胆のうポリープとは
胆石症
胆のうという、肝臓の下側に張り付いた袋状の臓器があります。ここは普段、肝臓で作られた消化酵素(胆汁)を溜めておき、食事が体内に入ってくると収縮して、溜めていた消化酵素を腸内に届けてくれます。この胆のうの働きが落ち、その中に石が形成される病気が胆石症です。かつては欧米諸国に多く見られましたが、近年では食生活の変化により、日本でも患者数が増加しています。
胆石があっても半数以上の方は無症状のまま経過しますが、一度できた胆石は自然に消失することはまれで、小さなものを除いて、基本的には体内に残存し続ける傾向があります。
症状が出現する場合には、食事の後に右肩や背部、みぞおちや右上腹部へと広がる鈍い痛みを自覚することが多いですが、炎症が激しい場合(胆のう炎や胆管炎を発症した場合)には、耐えがたいほどの痛みとともに発熱や嘔吐、さらには皮膚や眼球の黄染(黄疸)といった症状を伴うこともあります。さらに進行すると敗血症という全身に細菌が巡る状態になり、命に関わる可能性があるため、症状が強い場合には、入院加療や緊急での医療的処置が必要です。
このように、胆石症は無症状であっても、重症化するリスクを含んでいます。検診で胆石を指摘されたものの放置している方や、食後の軽い上腹部痛を自覚されている方は専門医を受診し、適切な診断とそれに対する治療についての説明を受けることが重要です。
胆のうポリープ
胆のう内側の粘膜にできる小さな隆起性病変を指します。多くは健康診断などで偶然見つかりますが、大半は良性であり、経過観察のみで問題のないことがほとんどです。しかし、短期間で急速に増大したり、10mmを超えたりするようなケースでは稀にガン化するリスクのある病変が紛れていることもあります。手術(胆のう摘出術)で切除しないと診断がつかないものもありますので、検診で指摘された方は専門医を受診してください。経過観察のみで良いものか、それとも手術が必要なものか判断いたします。
